ソーシャルレンディングの担保に設定される集合動産譲渡とは?

にゃんこば
ソーシャルレンディングでは、融資先企業が保有している資材や在庫を担保にすることを集合動産譲渡担保って言うんだって。

集合動産譲渡担保とは?

担保と言うと不動産のイメージが強いですが、ソーシャルレンディングの担保には不動産以外にも、動産を担保に設定することも珍しくはないようです。動産に対して担保を設定して返済が滞った時に、担保に設定した動産を売却して債権回収しようと言うのが集合動産譲渡担保だそうです。

集合動産とは?

ネットで動産を調べると、以下の説明となっていました。

土地およびその定着物をいう不動産以外の物。現金・商品・家財などのように形を変えずに移転できる財産。無記名債権(商品券,乗車券など)は動産とみなされ、船舶は不動産に準じた扱いを受ける。

つまり、動産とは、不動産(土地、建物、土地に定着しているもの)以外のもで、形を変えずに移動できるもの(現金、商品、家財など)が動産となるようです。パソコンやテレビ、机、は動産で、珍しいものではペットなども動産になるそうです。

と言うことは、設備投資事業なら、レンタルしている設備はほとんど全て動産になるってことだと思います。ソーシャルレンディングで、設備投資事業に対する担保に動産譲渡担保が設定されていることが多いのはこのためでしょうね。

また、集合動産譲渡担保が設定されている案件は、担保の売却をスムーズに行うために、公正証書による契約を行って保全としている場合が多いと思います。

公正証書とは?

法務大臣に任命された公証人が作成する公文書のことを公正証書と言います。「公正証書」には証明力があり、執行力を有しているため、返済がされなかったときに裁判所の確定判決を行わなくても強制執行ができる証書となります。

通常、強制執行には裁判に勝つ必要がありますが、裁判中に破産されると強制執行できなくなります。そのため公正証書による契約をしておくことで、強制執行をすぐに出来るようにするための契約だそうです。

公正証書については以下のページにも記載しています。あわせて読むと理解が深まると思います。

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実際にソーシャルレンディングで募集しているファンドの担保を確認してみる

maneoファミリーのクラウドリース(crowdlease)の案件を見て行きたいと思います。クラウドリースは小規模店舗の事業を中心に融資をするソーシャルレンディングなので、担保に集合動産譲渡担保が設定されている案件が多いです。

集合動産譲渡担保と第三者連帯保証で担保している案件

maneoファミリーのクラウドリースで募集している案件「スプリングキャンペーンローンファンド1号 第3次募集」を見て行きたいと思います。投資スキームは以下です。

スキームだけではわかりませんが、サイトの文章を確認すると、この案件で設定されている集合動産譲渡担保が設定されている集合動産譲渡担保は市場売買取引価格2200万円分です。融資額は3000万円なので、800万円も少ない金額しか設定されていません。

もし万が一のことがあった時、集合動産で返せない額は第三者連帯保証により返済をしてもらう事になると思います。第三者連帯保証によって保全されているので、回収は問題ないと思いますが不安ではあります。

動産所有権移転留保が設定されている案件

クラウドリースで募集している案件「プレミアムキャンペーンローンファンド62号」について担保の内容を見たいと思います。スキームは以下です。

この案件には集合動産譲渡担保が設定されています。(動産集合となっていますが集合動産が正しいと思われる)さらに動産所有権転移留保というものが付いています。

所有権留保(しょゆうけんりゅうほ)とは、売主が売買代金を担保するため、代金が完済されるまで引渡しの終えた目的物の所有権を留保するもの。

所有権留保はネットで調べると上記のような意味となっています。

ネットで所有権移転留保を調べても用語が見当たらないので、所有権留保のことだと思われます。

所有権留保について

素人考えですが、所有権留保について考えて見たいと思います。

所有権留保についてざっくり意訳すると、商品の代金が支払われるまで所有権を動かさないと言う特約だそうです。

最も身近な例は、クレジットカードによる購入で、クレジットカードで購入すると代金の支払いが終わるまで所有権はクレジットカード会社に留保されています。

多分、返済のメドが立たなくなった時に、集合動産譲渡担保が設定されている動産を売却して回収する事になると思います。

しかし、売却の契約のタイミングで所有権を譲渡すると、商品の代金が支払われずに担保の動産が無いと言うことが起こると思うんですよね。(代金は月末決済とか十分ありえる)

動産を売却して返済出来れば良いのですが、動産に対する代金は無いのに持って行かれてしまうと、融資先は事業継続が困難になってしまうので、動産に対する代金が支払われた後に所有権が動くように設定してるのだと思います。

動産所有権留保を設定することで、融資先の事業している期間が伸びて返済に回せる金額が増えるメリットがあると思います。

間違ってたら御免なさい。

まとめ

動産に対する担保について見てきましたが、法律に絡むところはとても難しいですね。特に今回の所有権に関する契約はかなり複雑って法律関係のサイトに書かれていました。

トラブルが起こらなければ担保なんて何でも良いのですが、いざ返済不履行が起こった時に自分の資金を守る最後の砦となるのが担保なので、しっかり確認していきたいと思います。

担保については以下のページにも記載しています。あわせて読むと理解が深まると思います。

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